シンプルが良い?いや、多様性があるからいいの!byブラジル人

日本で祝日と言えば、全国的に休みになります。ブラジルでは、一口に祝日といっても、色々な種類があるんです。国民の祝日(Feriado Nacional)、州の祝日(Feriado Estadual)、市の祝日(Feriado Municipal)、任意の祝日(Feriado Facultativo)などがあります。

国民の祝日の場合、ブラジル全国的に休みになりますが、州や市の祝日の場合、該当するエリアのみが祝日になります。

市の祝日の代表的なものは、市の創立記念日があります。また、州の祝日だと、6月の聖ヨハネ祭など、特定のエリアの文化に関係する祝日があります。

先日、コルプス・クリスチの記事にも書いたのですが、祝日の中には任意の祝日というモノまであって、事業主が祝日にするかどうか決められるという祝日もあります。

コルプス・クリスチは、カトリック教会の祝日で「任意の祝日」に該当します。しかし、国民の祝日だと思って、当然のように休む気満々のブラジル人も多かったです。かくいうぼくも休む気満々でした。

レシフェに住む同僚の女性が、「明日は、コルプス・クリスチ(国民の祝日)のため、レシフェ事務所は休みます。」というメールを出してきたので、「いや、明日は国民の祝日ではなくて、任意の祝日だよ。」と返信し、ついでに「ブラジルって色んな祝日があるから、ややこしいよね。日本はもっとシンプルで、ブラジルみたいにややこしくないよ。」とコメントしたんです。

すると、彼女からは次のような返事が来ました。

「そうですね、全くその通り!ブラジルはややこしいことだらけで、カオス的であるという印象を外国人に与えてしまう面が沢山あり、残念です。だけど、ブラジルには北部、南部、北東部、中西部と言った地域があり、それぞれ独特な文化を持っていることを忘れてはならないと思います。その影響で、ブラジル全体で祝日を統一することができないと思うのです。」

彼女の返事を読んで、日本人とブラジル人の考え方の違いを感じました。日本人は、同質的なものを好み、異質なものを排除する傾向が強い民族ですが、ブラジル人は子供の頃から多様性の意義をしつけられて育っているので、「違っているのが良い」という発想の仕方をする傾向があります。

祝日についても、全国統一にした方が色々と効率が良いのでしょうが、祝日は単なる休日ではなくて、その地域の文化に根差した祝いの日であり、地域によって違っている方が自然なのです。「ブラジルも日本みたいに祝日をシンプルにすればいいのに」といった思慮の浅い意見を言ったことをちょっと反省しました。

ちなみに、州や市の祝日は良い面があります。国民の祝日は、日本と同様に皆が旅行するので航空券が高くなり、ホテルが予約しにくくなり、観光地も混雑するのですが、州や市の祝日の場合には、観光地も混雑しないので、コストを抑えてゆったりとした旅ができます。