ブラジルのカトリック教徒が急減中?

カトリック教徒の多いブラジルですが、近年、カトリック教徒の数が著しい減少傾向にあり、将来的にはプロテスタントの割合がカトリックを抜くこともあり得るかもしれません。

カトリックの割合は全体の50%

ブラジルの有力新聞、フォーリャ・デ・サンパウロなどを発行するフォーリャグループの傘下、ダータフォーリャは16歳以上のブラジル人2,500人以上を対象にブラジルのカトリック教徒の人口調査を実施し、その結果を2016年12月に公表しました。

調査結果によると、2016年12月時点のカトリック教徒の割合は50%で、2年前の60%から10ポイント減少していました。たった2年間で9百万人がカトリック教徒をやめた計算になります。言い換えると、サンパウロや東京の人口に相当する規模の人数がカトリック教徒をやめたという事ができます(サンパウロの人口:12百万人、東京の人口:13百万人)。ちなみに、22年前の1994年の調査では75%がカトリック教徒であると回答していました。

カトリック教徒が減少する一方で、無宗教と答えた人の割合は6%から14%と2倍以上に増えています。また、プロテスタント(evangélicos)の割合は29%となり、カトリック教徒とは逆に増加傾向にあります。

ブラジルのプロテスタント

余談ですが、ブラジルのプロテスタントにはイスラム教徒のように「酒を飲んではイケナイ」というルールがあります。プロテスタントのフェスタに何度か参加したことがありますが、彼らはお酒の代わりにコカコーラやガラナ等の清涼飲料水を飲んでいました。

プロテスタントの人々は、カーニバルやサンジョアン等のお祭り騒ぎを忌避する傾向があります。ブラジル人といっても、全員がお祭り好きというわけではありません。プロテスタントの人々にその理由を聞くと、「Não agrada Deus(神が喜ばないから)」という回答が返ってきます。確かに、ブラジルのお祭りはお酒を飲んで、夜遅くまで異性と出歩くのが一般的なので、敬虔なクリスチャンが回避する気持ちも分かります。

ちなみに、プロテスタントの割合は地域別にも差異があり、最も多いのがサンパウロやリオデジャネイロ、ミナスジェライスのある南東部で43%、次に多いのが北東部で27%、その他の地域は15%程度でした。