女性が父親の匂いを嫌うのは「遺伝」が理由だった。ブラジルは?

アメリカの大学による研究から、女性が父親の匂いを嫌うのは「遺伝」が理由だということが分かったそうです。実験結果によると、女性はHLAの型が自分と異なる男性の匂いを「良い匂い」だと感じ、HLAの型が自分と似ている男性の匂いよりも好む傾向があることが分かっています。

HLAとは何か?

一般的に血液型というと、A型、B型等の赤血球の型を差すことが多いですが、白血球にも型があり、それをHLA(Human Leucocyte Antigen)と呼びます。なお、現在では、HLAは白血球だけではなくほぼすべての細胞と体液に分布していることが分かっています。HLAは四座(A、B、C、DR)から構成されており、各座の半分は、母親と父親から遺伝的に受け継ぐことになります。臓器移植の際には、このHLAの適合性が極めて重要になってきます。(参考サイト

女性が父親の匂いを嫌うのは何故か

女性には、HLAの型が自分と異なる男性の匂いを「良い匂い」だと感じる能力があるそうです。女性にこのような能力があるのは、自分とは異なるHLAを持つ男性と結ばれて子孫を残すことにより、生まれてくる子供が親とは異なるHLAを持つようにするためなのです。

HLAの組み合わせに多様性があると、免疫にも多様性が生まれ、病気に対して免疫力の高い子孫を生むことができるのです。

シカゴ大学の研究によると、この「匂いをかぎ分ける能力」というのは、父親から受け継いだHLA遺伝子に依存するということです。つまり、女性は父親から受け継いだHLA遺伝子をベースにして、その型とは異なる型を嗅ぎ分けようとするということなんでしょう

「お父さん、クサイ」って言っちゃう娘に限って、お父さんと同じHLA遺伝子を受け継いでいるということですね。
参考サイト)。

ブラジル人女性は父親と同じ匂いの男性を好む?

日本人女性は父親の匂いをクサイと言って、同じ洗濯機で洋服を洗わない人がいるということをブラジル人女性に話しました。すると、彼女はしかめ面をして「あ~え゛~~??」と、まるで信じられないような顔をしていました。

彼女が言うには、「ブラジルではまるで逆よ。むしろ、ブラジルではお父さんのような匂いの男性を好むのが普通よ。」それを聞いて、今度はぼくが「あ~え゛~~??」となりました。

理由:ブラジル人女性はお父さんが大好きだ

ブラジル人女性が父親の匂いを好む理由を聞いたところ、「それは、お父さんが好きだからだと思うわ。」と言っていました。単純だけど、奥が深いコメントです。そう、ブラジルでは、お父さんが愛されているのです。これは、ぼくの知り合いの家族と接していても感じていたことです。ブラジルの家族は、父親が娘を抱きしめたり、キスをしたりとスキンシップが多いです。また、ブラジルの家庭では、家族と一緒に居る時間を大切にしていて、週末に家族で出かけることも多いようです。食事の時は、テレビを見ながら食べるのではなく、家族で話をしながら過ごす家庭が多いです。

文化の違いがあるので、一概には比較できないですが、我が国においては、お父さんが年頃の娘を抱きしめようものなら、変態扱いされるのがオチではないでしょうか。

なぜ、ブラジルは日本と違うのか

シカゴ大学の研究が正しいのであれば、日本だけでなくブラジルにおいても娘がお父さんの匂いを嫌ってもよいものなのに、なぜ、ブラジルではお父さんが愛されているのでしょうか。

ブラジル人には加齢臭がないのか?そんなことはありません。ぼくの知っているブラジルのオジサン達はそれぞれ個性的な加齢臭を出しています。ブラジル娘たちもお父さんの加齢臭はクサイと思っているのではないかと思います。

それでも、ブラジル娘がお父さんに向かって「クサイ」と言わないのは、ブラジルのお父さん達が娘から尊敬されているからだと思います。少なくともぼくの知り合いのお父さん達は娘に尊敬されています。なぜ、彼らが尊敬されているのかは分からないですが、おそらく、喜怒哀楽を共に過ごす時間が長いからなのではないかと推測します。

人との付き合い方に関して、日本人がブラジル人から学べることは多いです。