シャパーダ・ジアマンチーナ徹底ガイド②-ブラジルの大自然を満喫

年末年始に男3人、3泊4日でバイーア州の観光地
シャパーダ・ジアマンチーナに行った旅行記です。

シャパーダ・ジアマンチーナには夕方5時頃到着。
事前に予約してあった宿に荷物をおろし、
2日間のトレッキング内容を宿の女主人、パトリシアに相談しました。

シャパーダ・ジアマンチーナの王道観光コース

私以外の2人はシャパーダ・ジアマンチーナが初めてだったので、
1日目は王道コースを行くことになりました。

すなわち、鍾乳洞、イナシオの丘、そして、悪魔の滝です。

ガイドは1日140レアル(6,300円)で、3人で割り勘しました。

自分たちの車に丁度1名分の空きがあるので、
そこにガイドのエステーニョを乗せて目的地まで走ります。

鍾乳洞
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クラゲの鍾乳石
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イナシオの丘
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悪魔の滝
(茶色いのは鉄分含有のためです)
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悪魔の滝は、泳ぐことが出来るのですが、
年末ということもあって、芋を洗うような混雑ぶりでした。

ガイドのエステーニョはそこで2~3時間
過ごさせようという腹だったようですが、
大混雑していてゆっくりできそうになかったので、
渋るエステーニョをゆすって、別の観光地に案内するよう、せまりました。

最初こそ、「今日の訪問先はこれがラストだ。他の観光地は明日にまで我慢しろ。」
としぶっていたガイドでしたが、しぶとい交渉の結果、
宿泊先のレンソイスから歩いて行けるところにある天然プールに
連れて行くという提案をしてもらいました。

天然プールまで送ってもらえれば、
そこで帰っていいというと、エステーニョは掌を返したように素直になり、
「そりゃまた、旦那、ステキなアイデアでござんすな」とさもさも言いだしそうに
ゴキゲンになり、悪魔の滝はパパッと切り上げることになりました。

天然プール

レンソイス近くの天然プールは岩がちな場所に川が流れていて、
日本の温泉を彷彿とさせる雰囲気でした。
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日本人にはこちらの方がしっくりきます。
しかも、混雑していません。
レンソイスから、歩いていけるのでとってもおススメです。

おススメのレストラン

その晩は、ユースホステル近くにあるイタリア料理屋に行ったのですが、
ここのラザニアとニョッキが感動するほどおいしかったです。

オーナーは本場イタリア人で、メニューに敢えてビールを置かず、
ワインを出すところがコダワリどころです。

「隣のオヤジはビール飲んでいるけど、ありゃなんだね?」と聞くと、
「あれは、外から持ち込みやがったのでさあ」と苦笑する店主。

ビールは飲めないですが、感動的なウマサなので、
レンソイスを訪れることがあれば是非、足を運んで見てください。
ユースホステル、スペイン料理屋とノルデスチ料理がある通りの、緑色の建物です。
その日は30日。年末のお祭りムードも高まり、広場ではカポエイラも開催され、
賑やかな夜でした。

カポエイラ
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レンソイスは夜出歩いても安全
(宿の主人によると、100%安全(?)とのこと)
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青の洞窟と青の淵

翌日31日。
大晦日ですが、レンソイスは通常営業していて、
ツアーも普通に開催されています。

この日は青の洞窟と青の淵に訪問しました。

レンソイスからは150km離れていて、
この2つを観るだけで1日かかってしまいます。

昨日のガイド、エステーニョが今日も案内する予定だったのですが、
歯が痛いということで、急遽別のガイドに交替することになりました。

その日のガイドはマリオと言う150cmくらいしかない小柄な男で、
2013年に没したネルソン・マンデラに似ていたので、
敬意を表してネルソン・小・マンデラと呼ぶことにしました。
(以下、「小マンデラ」といいます。)

小マンデラは出発の準備がもたついている私たちのお尻を叩かんばかりに
「はやく出発しなけりゃ日が暮れちまうよおっ」と急かしました。

私は内心、150km程度であればグッと飛ばせば2時間弱で到着するし、
「おっちゃん、そんなに急ぐこともねえんでねえか」
と思わないでもなかったのですが、
小マンデラは、「なにせ、この時期にゃ込むからな!」と言い言いしました。

その割には、小マンデラは、途中で全然関係のない滝に道草していこうぜ!と
矛盾した行動をとるのです。

「わしら、急ぐんでしょう?だったら、滝は帰りに時間がある時に回せば
ええんでねえでしょうか?」と提案してみても、

「うんにゃ。」と、ブラジル人にしばしば見られる
いったんこうと決めたからにゃ、「てこ」でも動かねぇ、という頑迷さを発揮。

小マンデラは「まあ、すぐそこだから」と言って、
半ば強引に我々を滝に案内するのでした。
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青の洞窟

結局、その滝で30分くらい道草を食ってから、
我々は青の洞窟を目指しました。

青の洞窟というからには、よっぽど観光地化され、
まんじゅうの一つでも土産に売っているような場所に違げえねえ!
と決め込んでいたのですが、その実、
すさまじい田舎の未舗装の道路をひた進んだところに、
2件のレストランがあるだけでした。

そして、そのレストランには周りの辺鄙さに似つかわしくないほどの
大勢のブラジル人が押し合いへし合いしていたのです。

「なに、このレストラン、そんなにおいしいの?」
と一瞬思ったのですが、もちろん、そんな訳が全然あるわけなくて、
彼らは青の洞窟の順番待ちをしているだけであったのです。

小マンデラの話によると、我々の順番は1時間半後(!)
に回ってくるということが分かったのです。

小マンデラは「だからいったじゃねぇか、早く出発せにゃっ、てネ!」と
今にも言い出しかねない顔をしていたのですが、
そうだとすると、あの滝での謎の道草はなんだったのでしょう…。

レンソイスから150kmしか離れていないのに1日かかると
言われた意味がこれで分かりました。

うなぎヘルメット

青の洞窟は、天井の低い洞窟の中を入ったところにあり、
入る前にヘルメットが渡されます。
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これが日本の観光地だったら、ヘルメットの在庫が十分に確保されていて、
もちろん、清潔に保たれていたのではないかとおもいますが、
ここでは在庫は人数分くらいしかないのです。

従って、必然的に前に入っていたチームが使っていたヘルメットをそのまま
我々が被ることになるのです。

ガイドの男は、
「は~い、いいですか皆さん、前に戻られた方から
ヘルメット、受けとられてくださいねええぇ~~」と我々を促します。

私は体のがしっとした、如何にも汗っかきという
男性から何気なくヘルメットを受け取ったのですが、
触ったときの、想像だにせぬ感触に、思わず落としそうになってしまいました。

ヘルメットの中がどす黒い汗で「にちゃにちゃ」しており、
感触的に例えるならば、それはウナギ。

ウワオッ!!エッ、衛生的イィィッ!

ウナギからは、数々の漢(オトコ)達の汗が混ざっています。

ぼくは、そのウナギを受け取ってしまった時点で
わりにモチベーション・ダウンしていたのですが、
ラッキーなことに、後から来た人が脱いだヘルメットが余っており、
そちらは、「ウナギ指数」が比較的低かったので、

「あー、このヘルメット、ちょ、ちょっとヘッドランプの調子が悪いみたい。」
とテキトーなことを言って、ウナギとヘルメットをサッと交換しました。

中は結構、狭くて急
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さて、肝心の青の洞窟はどうかというと、シーズンオフであったものの、
ちゃんと青い色した神秘的な水が見られました。
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4~9月のシーズン中は、帯状の太陽光が差し込み、
より完璧な美しさになるらしいです。

1時間半待った甲斐あり。ヘルメットは臭かったけど。

青の淵

青の洞窟の次に目指すのは青の淵。
ここでは、青色の水の中を泳ぐことができます。

青の洞窟からは30kmちょっとしか離れていないのですが、
この道が滅法なオフロードであり、くせものでした。

途中、「青の淵」とやけにポップな字体で書いた
手作り感満載の看板のあるところに車を止めると、
そこで、小舟に乗り換えるように小マンデラに指示されました。

小舟は1人往復5レアル(225円)
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小舟でゆくなんて、なかなか旅情があっていいじゃないの!
とワクワクしていたのもつかの間、3分くらいでもう到着してしまいました。

渡し船が着いた先には、簡単な受付とレストランがあり、
ここで2時間待つことになるという、小マンデラ。

レストランは、15レアル(675円)で食べ放題ということでしたが、
来るタイミングが悪かったのか、食べ放題も何も、残飯のようなものしか
残っていませんでした。

料理の味もそういう場所にありがちなレベルで、かなりイマイチ。

くさいメシを食いながら、くさくさしながら待つこと1時間、
小マンデラが「さあ、お前らの順番だよ!早く来な!」

と、何をグズグズしているんだいと言わんばかりの表情で
我々を呼びに来ました。

青の淵に入る前には、まず、シャワーを浴びて体に付いた不純物を洗い流します。

そして、レンタルの救命胴衣を装着し、歩くこと5分で青の淵に到着。
ワクワクしながら、到着した青の淵は……、

えッ!ぜっ、全然青くない??
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青というよりは、松葉色ですね、コレ。
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天気は良かったけど、これは天気というより季節の問題のようです。

青の淵を観るには乾季の4~9月が良いらしい。

まあ、今回は松葉の淵になってしまいましたが、
暑い中で入る水浴びは、とても気持ちが良かったです。

これが透き通って下まで見える状態だったら、
さぞキレイなことでしょう。

小マンデラが、「上を見上げてごらん、ほら、ブラジルさ!」
といったのが、コレ。確かにブラジル地図に似てます。
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10分ほど淵の中をカエルのようになって浮遊して、ここはおしまい。

色はイマイチだったけど、ここも来た甲斐ありました。
後は来た道を戻るのみ。

タイヤのパンク

途中、凄まじい轍にタイヤを取られ、ズコッとはまってしまいました。
その時は何とも無いように見えたので、そのまま30分ほど走り、
休憩所で停車したとき、轍に落ちたタイヤが

シュコシュコッ、ヘナーッ!!という感じでベコベコになってしまいました。
どうやら轍に落ちたときに石で穴が開いてしまったようです。

タイヤがパンクするというのは初めての経験でしたし、
こんな何もないところでパンクだなんて…、とアワを食っていると、
ブラジル経験の長い旅仲間は鮮やかな手際でタイヤ交換を始めました。

ブラジルは道が悪く、パンクはしょっちゅうなので、慣れっこだというのです。

ちなみに、穴が開いたタイヤは翌日(元日)にタイヤ修理職人に75レアル(3375円)で
修理してもらいました。

当たり前ですが、職人だけあって、ほれぼれするような手さばきで修理してくれました。
青の淵に行く場合は、できれば4WDで行くことをお勧めします。

パンクも直り、レンソイスには夜の7時ころ無事に到着しました。
夕食はブラジル銀行の近くの静かで洒落たレストランに行ったのですが、
前日のイタリア料理の素晴らしさが忘れられず、
そこでは前菜だけ食べて、イタリア料理屋に再び足を運んでしまいました。

ブラジルの年越し

夜は宿の主人や、その家族と一緒になって年越しを祝います。

12時になった時にスパークリングワインのを開けて、祝杯をあげました。
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外からは打ち上げ花火の音。
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音につられて外に飛び出し、花火の上がる広場までゆくと、
そこはもう芋の子を洗うような混雑っぷりで、バンドが軽快なチューンで
音楽を奏でていました。
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老若男女が我を忘れて踊り狂います。
「踊りなんて…、あたし、はずかしいわ…」
なーんて、普段はカマトト言っちゃってる娘っこも、
その場所に居たら、思わず腰を振ってしまうような
不思議な雰囲気がそこにはありました。
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大晦日は翌1時頃まで新年を祝った後、床に着きました。
前日は注がれるままに酒を飲んでいたので
明けて元旦、7時頃に起きたときは、
ちょっとした二日酔いになっていました。

8時頃、小マンデラが宿にやってきました。
元日だと言うのに、トレッキングガイドをやるというのです。
レンソイスは、まさに年中無休。

機会があれば、年末年始をシャパーダ・ジアマンチーナで過ごしてみてはいかがでしょう。

シャパーダ・ジアマンチーナ徹底ガイド①-ブラジルの大自然を満喫
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