ブラジルの契約書には離婚した事実の記載が必要

仕事上、ブラジルの契約書の作成・確認をすることがあります。契約書の内容は、日本のものと大きく異ならないのですが、細かい点で相違があります。

サイン認証が必要

日本では、印鑑登録をした実印を押印しますが、ブラジルは印鑑では無く、代表者の署名で契約書の効力が生じます。

まず、本人が公証役場(Cartório)に出向いて、自らの署名を登録する必要があります。本人確認を行い、その署名が本人のものであることを公証役場が確認するのです。

ペトロリーナ市の公証役場

公証役場では、ヴィザに貼るようなキラキラしたシールを貼ってくれます。

契約書を作成する際には、代表者が署名するとともに、その都度、公証役場でサイン認証をしてもらう必要があります。公証役場は何故かいつも非常に混雑しているので、契約書を作成するたびに行かなければならないのは非常に効率が悪いです。印鑑を押すだけで良い日本の文化は素晴らしいと思います。

署名を一度登録してしまえば、その後は誰でもサイン認証ができるので、実際に公証役場に行くのは、別の人に任せることができます。サイン認証には、1枚当たり4.36レアル(約150円)のコストがかかります。

ついでながら、このサイン認証は未来の日付に関しては受け付けてくれません。12月30日に1月1日付の契約書を持って行ったのですが、認証してもらえませんでした。

何度もサインしていると、時の経過とともにサインも変化してくるので、定期的に公証役場へ行って登録したサインを更新することも必要です。筆者のサインも、「登録しているものと異なる」ということで認証を拒否されたことがあるのですが、別の日に行ったら問題なく認証してくれました。サインの確認を目視で行っているので、公証役場の担当者の裁量も影響します。

割印の代わりにフブリカ

日本では、契約書を製本テープで袋とじにし、割印を押して内容の差し替えを防止します。一方のブラジルでは、そのような面倒なことはせず、普通に左端をホチキスでとめるだけです。割印を押さない代わりに、各ページの右端下部に「フブリカ(rubrica)」と呼ばれる略式の署名を記入します。フブリカを記入することで、契約の当事者が、そのページに記載してあることを承知していることを示します。

独身、既婚、離婚

契約書に個人が登場する際には、身分証明書番号、納税者番号、住所の他に、婚姻状況(Estado Civil)を記載します。独身(solteiro)、既婚(casado)は理解できるのですが、離婚(divorciado)というのもあって面白いです。離婚ではなく、独身でよいのではないかと思いますが。
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