ブラジル人の大好きな単語「カラーリョ」の由来

ブラジル・ポルトガル語豆知識

ブラジルで辛い料理を食べに行ったときに、うっかり「辛~い!」と大声で言わないようにすべきというのは、ブラジル在住の日本人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

「辛~い!」=「ペニス」

「辛~い!」というのは、Caralho(カラーリョ)という単語の変化形で、主に「ペニス」という意味で使用されますが、他にも様々な用法がある単語です。このカラーリョ、使用されるようになったのは意外と古く、イベリア半島では10世紀ころから使用されていた形跡がのこっているそうです。

大航海時代とカラーリョとの関連

あまり知られていないことですが、カラーリョというのは、大航海時代にポルトガルで使用されたカラヴェラ船のマスト上にある見張り台の名前に由来しています。かつて、船乗り達は、このカラーリョから水平線を観察し、新しい土地を探したといいます。

カラーリョは、マストの上にあるので船の揺れが甲板の上よりも激しく、その結果、とても酔いやすい場所でした。当時の船乗りの間では、何かミスを犯した場合、この気分の悪くなるカラーリョに監禁されるという罰がありました。

このことから、Vai pró caralho(カラーリョ行きだ!)という表現が生まれました。この表現は、英語に直すとfuck off(くそったれ)という意味n。

しかし、なぜカラヴェラ船のマストにあった見張り台が、「ペニス」の意味になったのかわかりませんでした…。ご存知の方がいたら教えてください!マストがペニスを彷彿とさせるからでしょうか。

カラーリョの用法

カラーリョというのは、「見張り台」「ペニス」という意味のほか、いろいろな場面で使用されます。具体的にいくつかご紹介しましょう。日本語は直訳しております。

何か良いものに出会ったとき

Isto é bom comó caralho(カラーリョみたいに良いね!)

誰かの発言について理解できなかった時

Mas que caralho estás a dizer?(で、どんなカラーリョが言いたいの?)

何かについて興味がないとき

Isso não vale um caralho!(そりゃあ、カラーリョの価値もないね!)

逆に何かについて興味がわいた時

Isso interessa-me comó caralho.(カラーリョのごとく興味があるよ)

美しい女性に出会ったときなど

Essa mulher é boa comó caralho! (この女性はカラーリョのごとく素晴らしい!)
Essa mulher é feia comó caralho (この女性はカラーリョのごとく醜いね)
Esse filme é velho comó caralho (この映画はカラーリョのごとく古いね)
Essa mulher mora longe comó caralho (この女性はカラーリョのごとく遠くに住んでいるね)

営業がうまくいかなかったとき

Estou a ir pró caralho.(カラーリョ行きだよ)

旧友と久しぶりに再会したとき

Onde caralho tens andado?(カラーリョはどこにいたの?)

こうしてみると、カラーリョは英語の「f●ck」に非常によく似た利用がなされているようです。しかし、美しい女性に向かって、カラーリョのごとく素晴らしいという表現も、なんだか妙なものです。

筆者の知り合いで、バスケをする方がいるのですが、その方の話では、バスケ中にエラーをすると、ブラジル人は「カラーリョ!」と叫ぶそうです。

外国人はあまりマネしないほうが無難ですが、カラーリョがカラヴェラ船に由来するという話はブラジル人でも知らない人が多いかもしれないので、話のネタには良いかもしれません。