あなたの夢も叶うかも?カジャとタペレバ

ノルデスチ(ブラジル北東部)には、いくつか他の地域では見られない植物が自生していますが、この記事で紹介するカジャ(Cajá)もそのうちの一つです。カジャは、カジュー、ウンブー、シリゲイラ等と同じ、ウルシ科の植物です。カジャというは果実の名前で、カジャを実らせる樹はカジャゼイラ(Cajazeira)とよびます。カジャは、トゥピ語オンライン辞書によると「çã-iá(骨の果実)」という意味があるようです。

カジャゼイラは20~30メートルの高さに成長し、葉が豊かに茂り、人々が休むための日陰を作ってくれます。

カジャ?それとも、タペレバ?

ノルデスチでは、「カジャ」が一般的ですが、ノルチ(ブラジル北部)では「タペレバ(Taperebá)」という不思議な名前で呼ばれています。名前は違っても、同じ果実を指しています。個人的には、タペレバの方がおいしそうな響きに聞こえます。カジャの樹であるカジャゼイロは、タペレバゼイロ(Taperebazeiro)とも呼ばれます。

カジャの果実


カジャは、マンゴーやカジュー等と異なり、スーパーマーケットなどでは滅多に見掛けないフルーツです。身近なブラジル人(ノルデスチ人)に質問したところ、生のフルーツは食べたことが無いと話していました。ジュースやアイスクリームに加工した商品はスーパーマーケットでも容易に発見できます。

パラ州ベレンに拠点を有する「アマゾンビール」では、このタペレバを原料に使用したビールが販売されています。ベレンに行ったら、一度は飲みたい変わり種のビールです。

カジャと他のフルーツの混血

カジャとウンブーを掛け合わせた「ウンブカジャ(Umbucajá)」なる植物があり、こちらはカジャよりもさらにレア度が高いです。会社の同僚から、会社の敷地内に生えていると教えてもらいました。果実を食べて見たかったのですが、美味しくて人気があるようで従業員が果実を取りつくしてしまい、熟した果実は地面に落ちたものしか残っていませんでした。

熟したウンブカジャの果実。うずらの卵ほどの大きさ。

このほかに、カジャとマンゴーを掛け合わせた「カジャマンガ(Cajá manga)」という種類もあるそうです。

カジャの効用

カジャは、ビタミンCやカロテノイドを豊富に含んでいます。

ラテンアメリカ・ハーブ研究所の調査によると、カジャゼイラの葉と樹皮の粉末は、妊婦が出産時の出血と痛みを和らげる効果があることが分かっています。また、カジャゼイラの葉は、整腸剤としての効能があり、他にも切り傷、火傷にも効くと考えられています。

効用とは異なりますが、カジャの夢を見ると、長年の夢が実現し、また、家族・親戚との関係が改善するという迷信もあるようです。

オリンダで買いたい、かわいいミニチュアハウス


世界遺産に指定されているペルナンブーコの古都、オリンダではカジャの樹を使った民芸品(ミニチュアハウス)が売られています。オリンダの町並みを彫刻し、色を塗ったものです。セー教会の前にある広場では、民芸品を売る屋台があり、カジャのミニチュアハウスも購入することができます。民芸品のアーティストが自ら販売しており、タイミングによっては彫刻している様子をみることができます。

筆者は、こちらの作品を衝動買いしました。

瓦の部分までしっかりと作りこんであります。小さい家のオマケもついて50レアル(約1,800円)という安さでした。妻からは「家に同じものが転がっているのに」と難色を示されたのですが、そこを押し切って購入してしまいました。全てハンドメイドなので、作者によって印象が異なるのです。

別の作者による作品

こちらが実際のオリンダの家です。

彫刻の原材料となるカジャゼイロですが、売り場の直ぐ横に生えており、地元の人の憩いの場所となっていました。