ブラジル銀行の恐るべきビューロクラシー

ブラジル駐在員が日本に帰国するときの問題

ブラジルに駐在していた方が日本に帰るときに困るのが銀行に貯まったレアル預金の処理です。多くの方が口座をそのまま残して日本に帰国し、日本のATMでブラジル銀行のクレジットカードを利用してキャッシングしたり、買い物することでレアル残高を減らす道を選びます。

しかし、ブラジル銀行のクレジットカードやインターネットバンキングは、銀行の都合などで突然利用できなくなることがあります。この問題を解決するためには、本人か委任状を持った代理人が口座を開設した支店に赴かなければなりません。

これまでに何回か、日本に帰国した駐在員の方からブラジル銀行の口座閉鎖を依頼されたことがあります。委任状を作成して、ブラジル銀行に行ったところ、ヒドイ目にあったので、ここに記しておきたいと思います。

委任状を持参してブラジル銀行の支店へ

ペトロリーナにあるブラジル銀行は、いつ行っても混雑しています。受付で委任状を見せながら、知り合いの口座を閉鎖したい旨を伝えると、おばちゃんが受付番号を渡してくれました。

受付番号を取って待合室で気長に待つこと一時間、ようやく自分の番が回ってきました。そこで、受付で伝えたのと同じ用件を話すと、次のようなことを言われました。

「委任状を使って他人の口座を閉鎖するためには、まず委任状の登録を行わなければなりません。」

なんだか、雲行きが怪しいなあと思いながら話を聞いていると、どうやら「委任状の登録」をするのは別の課なので、もう一度受付番号を取り直して並ばなければならないということでした。

こちらとしては、受付で委任状を見せながら、口座の閉鎖をしたいと言ったのだし、一時間も待っているのだから、融通効かせて別の担当者につないでくれてもよいではないかと思ったのですが、経験上、コネでもなければゴネてもくたびれるだけなので、仕方が無く、受付番号を取り直しに行きました。

その支店は、業務内容によって受付ける階が異なるので、もしかしたら「委任状の登録」を行う課は空いているかもしれないという期待もありました。しかし、蓋を開けてみると、委任状の登録を行う課も先ほどと同じ部屋でした。しかも、待っている人は到着した時の2倍に増えているので、おそらく待ち時間も二時間はかかるだろうということが予想されます。

また銀行に来るのも大変ですが、もう一度並ぶのは耐えられなかったので、その日は諦めました。その翌週に出直した時は、「委任状の登録と口座の閉鎖をしたい。」と告げて受付番号を入手しましたが、待合室に行くと、先日の三倍ほどの人が待っているのを見てあきらめました。

このようにして、ブラジル生活には、理不尽なことがあふれているのですが、ポジティブに考えるならば忍耐力を付ける修行ととらえることもできます。