ブラジルでは友達のことを『動物』呼ばわりしてもいいらしいよ。

ブラジルに来て間もないころ、ブラジル人の男が、「oi, bicho!(おい、ビッショ)」と他のブラジル人に話しかけるのを耳にしたときは驚きました。

この「ビッショ」という単語は、「動物」という意味だと教科書で習っていたからです。

たしかに、「ビッショ」と呼ばれた彼は太鼓っぱらをして、口の周りに泥棒ヒゲを生やしているので、オランウータンに似ていなくもないかな…と密かに心の中で独り合点したのでありました。
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でも、いくら、オランウータンに似ているからといって、「動物」呼ばわりするのは酷いのではないか、的を得すぎではないか、一線を越えてしまっているのではないか、と横で聞きながら、ハラハラしていました。

しかし、オランウータン風の彼は、「動物」と呼ばれても嫌な顔をするでもなく、むしろ仲良さそうにしています。

しかも、今度はオランウータン風の男性も相手のことを「動物」と呼び始めました。

気になったので、こっそり日系ブラジル人の女性に聞いてみました。

「なぜ、彼らはお互いのことを動物と呼び合うんですか?」

彼女の説明によると、ブラジルでは親しい男性同士は名前ではなくて、「ビッショ」と呼び合うことがあるということです。

オランウータンに似てるとかどうかは関係なかったのです。