意外と知らない?ブラジルの鳥、ベイジャ・フロールの生態

ブラジルの鳥で直ぐに頭に思い浮かぶものと言えば、トゥッカーノ(オオハシ)やパパガイオ(オオム)が有名です。巨大な嘴をもつトゥッカーノやカラフルな羽を持つ巨大なオウムは見る者に強烈な印象を与えます。

イグアスの滝の鳥公園(Parque das Aves)の間近で見られるトゥッカーノ

カピバラ国立公園のアメリカ人類博物館(Museu do Homem Americano)に居たパパガイオ。わりと凶暴でちょっと怖かったです。

ブラジルの国鳥は、日本人には余り馴染みが無いですが、ナンベイコマツグミ(sabiá-laranjeira)と呼ばれる鳥です。オレンジ色のお腹をしたこの鳥は、見た目は地味ですが大変美しい声で鳴きます。

こちらで国鳥ナンベイコマツグミの鳴き声が聴けます。

ベイジャ・フロール(ハチドリ)

これらの鳥に負けず劣らずブラジル人から人気のある鳥に、Beija-flor(ベイジャ・フロール)という鳥が居ます。日本語ではハチドリ、英語ではハミングバードと呼ばれる鳥です。


Wikipediaより

300以上の種類があり、南北アメリカ大陸のみに生息しています。ベイジャ・フロールという名前を日本語に直訳すると「花にキスする」という意味です。この鳥は、羽を高速(1秒間に約80回)で動かすことによって、空中で静止したり、バックしたりすることができる唯一の鳥です。

ベイジャ・フロールは、細長いクチバシの中に、二股に分かれた舌を持っていて、これを花弁に差しこんで花の蜜を吸います。このことから、「花にキスする」という意味の名前がつけられたのでしょう。蜜が主食(およそ9割)ですが、その他に蚊や蟻なども食べます。

両脚は非常に小さく、陸を歩くのは不得意です。また、視力が非常に良く、色を見分ける能力に長けています。

最も小さいベイジャ・フロールは、体重わずか2g程度で、クマバチくらいのサイズしかありません。ブラジルでは、Beija-flor abelha=「ハチ・ベイジャ・フロール」と呼ばれています。画像検索すると、手のひらに乗ったベイジャ・フロールの写真が出てきますが、とてもかわいらしいです。

ベイジャ・フロールの水飲み場

ブラジル人の家のベランダなどに、日本では見かけない器具がぶら下げてあることがあります。これは、ベイジャ・フロールの水飲み場(Bebedouros para beija-flores)と呼ばれるもので、砂糖水でベイジャ・フロールを呼び寄せるための仕掛けです。飲み口が、ちゃんとお花の形になっているのが面白いです。

こちらの写真はベレンのサギ公園で撮影したもので、周りに集まっているのはベイジャ・フロールではなく、蝶々です。