ブラジル人のプレゼント交換作法「アミーゴ・セクレット」

ブラジルにおける忘年会

忘年会というのは、日本人独特の習慣かと思いきや、ブラジル人も忘年会を好んでやるようです。

忘年会は、ブラジルでは、CONFRATERNIZACAO(コンフラテルニザソン)と言う舌を噛みそうな長い名称で呼ばれています。語源は、FRATERNO(フラテルノ)=「兄弟のように親密な」という形容詞から来ているようです。そういえば、メールの結びで「Um abraco fraterno(親密な抱擁を)」といった挨拶文を送られたことがあります。

忘年会は、レストランか誰かの家で行われます。男性はいつもと同じ格好で参加しますが、女性は普段と違ってドレッシーな格好で、日本人からすると不自然とも思えるような濃い化粧をして登場します。

肌よりも白いファンデーションを塗って、真っ赤な口紅を塗ったメイクをみると、メイクをしない方がよっぽど可愛らしいのにと心の中で思うのですが、もちろんそんなことは口が裂けても言えません。

ブラジル式プレゼント交換作法

ところで、忘年会やクリスマス会で行われるブラジル式プレゼント交換作法として、「アミーゴ・セクレット」というものがあります。直訳すると、「秘密の友達」という意味になります。

アミーゴ・セクレットとは何ぞやという方のために説明します。まず、事前に幹事からくじ引きを引かされます。くじには友達の名前が書いてあって、参加者はその友達にプレゼントする物を事前に購入します。そして、忘年会当日は食事が一通り終わった後に、プレゼント交換をします。この時のプレゼントの渡し方に特徴があります。プレゼントを渡す人は、忘年会の参加者全員に向かって、次のようなヒントを出します。

「わたしのアミーゴ・セクレット(秘密の友達)は、まじめで、仕事熱心で、誰からも好かれる人です。」

これらのヒントをもとに、参加者たちが、誰のことを言っているの当てっこしあうというのが、アミーゴ・セクレットのやり方です。見事あたったら、プレゼントを渡して、ハグをします。単純ですが、結構盛り上がります。

ちなみに、この時のヒントには「反対バージョン」というのもあって、こちらの方がより盛り上がります。

同僚で元相撲取りの武蔵丸に似た巨漢が居るのですが、彼にプレゼントを購入した若者は次のように言っていました。

「わたしのアミーゴ・セクレットは、痩せていて、繊細で、無口な人です。」
武蔵丸に似た人は、太っていて、おおざっぱで、おしゃべりな人だったので、参加者は直ぐに誰なのか分かってしまいました。

関係ないですが、嫁さんによると、登場した時に多くの女性人が真っ赤な口紅を塗っていたのに、帰るときにはそれがきれいに落ちていたそうです。さすが、女性は見る場所が違います。ぼくは、そんなこと全く気が付きませんでした。日本の口紅は食事をしても落ちないそうで、ブラジル人の知り合いが日本に出張に行った時に奥さんと、娘さんのために沢山買って帰ったそうです。